ガーデニングを始めたばかりのころ、テレビや動画でよく見かけるこんな説明。
「培養土を3、赤玉土を3、腐葉土を…」
見よう見まねで土を用意して、苗を植えてみる。それはそれで楽しいのですが、しばらくすると気になってきます。
「あれ、この使い終わった土、どうするの?」
捨てるにも量があるし、燃えるゴミに出せない地域も多い。かといって、そのまま次に使っていいのか不安。新しい土を買い続けるのも、コスト的にしんどい。
これ、ガーデニングあるあるの悩みだと思うのですが、意外と丁寧に教えてくれている情報が少ないんですよね。
私もずっとこの問題に悩んでいました。そして試行錯誤の末に今やっている方法が、思ったより快適だったので記録しておきます。
使い終わった土、どう処理してきたか
この記事では最終的に超カルスNC-Rという資材にたどり着きました。先に見てみたい方はこちら。
以前の私のやり方:黒いビニール袋で熱消毒
はじめはこの方法をしばらく実践していました。
- 使い終わった土をふるいにかけ、根っこや残渣を取り除く
- 黒いビニール袋に土を入れ、熱湯をかける
- 袋の口を縛って、夏の日光が当たる場所に2〜3週間置く
メリットはほぼ0円でできること。そして再利用率が高いこと。
でも、やってみると地味にしんどいことが多くて。
まず、ふるい作業がなかなかの重労働です。根っこが絡まっていたりすると、なかなか取り出せない。そして取り除いた残渣は結局ゴミになる。
それに、これができるのが夏限定なんです。日光で地温を上げるのが目的なので、気温が低い時期には効果が薄い。庭の片隅に黒いビニール袋が転がっている見た目もあまり好きじゃなくて(笑)。
「もうちょっとスマートな方法はないものか」と思い始めたのが、次の方法との出会いのきっかけでした。
カルスNC-Rを使う方法に変えた
土の再利用を調べているうちに知ったのが、「カルスNC-R」という複合微生物資材です。
土に残渣をそのまま入れて、カルスと米ぬかをふりかけ、土で覆って水をやる。それだけで微生物が残渣を分解して、10日ほどで次の植え付けができる土に再生してくれるというもの。
ふるわなくていい。残渣を捨てなくていい。夏じゃなくてもできる。
この3点だけでもかなり衝撃でした。
やり方は以下の通りです。
- 大きめの鉢に古い土を底のスリットが隠れるくらい入れる
- 枯れた草花などの残渣を入れる(根っこごとでOK)
- カルスNC-Rと米ぬかをふりかける(残渣が多い場合は何層かに分けて重ねる)
- カルスNC-Rは紫外線に弱いので、しっかり隠れるくらい土を被せる
- 最後に水をかけて完了
デメリットとしては、カルスNC-Rと米ぬかの2つを用意する必要があること。でも熱消毒の手間や見た目を考えると、私にはこちらの方が圧倒的に向いていました。
自作のレイズドベッドの土を増やすため、雑草や剪定枝をカルスを使って、再生する方法をこちらで紹介しています。

さらに使いやすくなった:超カルスNC-Rへの乗り換え
カルスNC-Rで運用していたのですが、ひとつ悩みが出てきました。
「使用期限が切れてしまう問題」です。
カルスNC-Rは未開封で2年、開封後はなんと6ヶ月以内に使い切る必要があります。家庭のガーデニングだと使う量がそこまで多くないので、気づいたら期限切れ…ということが私は何度かありました。
そこで乗り換えたのが、「超カルスNC-R」です。
超カルスは30gの個包装が10パック入ったタイプがあって、1回使い切りが基本。まとめて開封しなければ期限切れの心配がぐっと減ります。
さらに、米ぬかが不要になりました。残渣に超カルスをふりかけて土を被せ、水をやるだけ。工程がひとつ減ったのは、ズボラな私にはありがたいです。
植え付けまでの期間も、最短で1週間。(ただし公式によると、期間を空けられるなら1ヶ月が理想とのこと。発酵熱やガスで発芽不良になるリスクを避けるためです。)
パッケージに注意!
ちょっとわかりにくいのが、超カルスの2種類のパッケージです。
- 個包装タイプ(おすすめ):パッケージに「古い土のリサイクル材」と書いてあります
- 500gの大袋タイプ:パッケージに「誰でも簡単土作り」と書いてあります
個包装かどうかが大きく表示されていないので、購入時に「古い土のリサイクル材」という表示を確認してみてください。
超カルスNC-Rは増産が難しく、品切れになりやすい商品です。見つけたときに買っておくのをおすすめします。現在Amazonでは品切れのため、楽天での購入をご案内しています。
実際にやってみた【仕込み編】
今回はチューリップとビオラ、ラナンキュラスラックスを育てていた鉢を、夏の草花用にリセットしたくて試してみました。
使った材料
- 枯れたチューリップ・ビオラ・ラナンキュラスラックス
- 放置していたポットに生えた雑草
- それらが植えてあった土
- 超カルスNC-R(個包装タイプ)

手順
鉢から取り出し、土と残渣に分ける。

土→残渣→超カルス、の順にミルフィーユ状に重ねていきます。残渣が多いときは何層かに分けて。

超カルスは1パックで約12Lの土に使えます。今回は鉢3つで2パック使いました。
最後にたっぷり水をかけて、終わり。

水やりは最初の1回だけ&雨の当たらない場所で管理
ここがポイントです。水やりは仕込みのときの1回のみ。そのあとは水をかけません。
「え、乾燥しない?」と思う方もいるかもしれません。私も最初はそう思いました。
じつはこれ、プランター・鉢ならではの注意点があります。
カルスNC-Rはもともと農家向けの資材で、畑や花壇で使う場合は雨が降ってもまったく問題ありません。むしろ水分があると微生物が活発に働くので歓迎なくらいです。
ただし、鉢やプランターは話が違います。
鉢の排水は底の穴からしか逃げ場がないため、雨が続くと水分が溜まりすぎてしまいます。水分が多すぎると微生物による「発酵」ではなく、「腐敗」に切り替わってしまうんです。これが臭いや、残渣がとろけてしまう原因になります。
仕込み後は雨の当たらない軒下など、通気性のいい場所で管理するのが正解です。
1週間後の中身を確認してみた
仕込みからちょうど1週間。ひっくり返して中身を確認しました。

変化の様子
葉っぱはほとんど残っていませんでした。「あれだけあったのに?」というくらいきれいになっていて、正直驚きました。

茎の硬い部分や細い枝などは形が残っていましたが、それ以外はほぼ土に還っていた印象です。

白いカビのようなものも見られました。最初は「失敗したかな?」と思ったのですが、これは超カルスに含まれる微生物の菌糸で、分解が正常に進んでいるサインです。公式FAQにも「白い菌糸が見えていても植え付けOK」と明記されているので、見えても慌てないでください。
実は途中で雨があたりました
管理中、ガレージの下に置いていたのですが、風の強い日は雨が吹き込んでしまいました。一部残渣がとろけたような部分が出ましたが、腐敗のような強い臭いはなく、支障はないように思います。
「雨を当てない場所で管理」とはよく言いますが、完全に雨をシャットアウトできる軒下を確保できるお家ばかりではないですよね。実際のところ、多少の雨が入っても使えました。ただし水分が多すぎると腐敗につながるため、水が溜まりっぱなしになる状況は避けた方が無難です。
この記事を書いていて思い出したのは、超がつかないカルスNC-Rを使用したときのこと(記事はこちら)。この時は雨がよくあたる屋根のないところに置いていました。
それにも関わらず、中は腐っていませんでした。それもそのはず、使用していたのは不織布プランター。排水性抜群です。
下の画像が、雨の当たる場所でカルスNC-Rを使用したものになります。黒い容器が不織布プランターです。

雨が当たらない場所を用意できないという方は、不織布プランターを使うのも選択肢の一つになりますね。
まとめ:土を捨てない庭づくりへ
| チェックポイント | 熱消毒 | カルスNC-R | 超カルスNC-R |
|---|---|---|---|
| 使える時期 | 夏限定 | 通年 | 通年 |
| 残渣 | ゴミになる | ゴミゼロ | ゴミゼロ |
| 米ぬか | 不要 | 必要 | 不要 |
| 植え付けまで | 2〜3週間 | 10日 | 最短1週間 |
| コスト | ほぼ0円 | 低 | 中 |
| 個包装 | — | なし | あり |
熱消毒がダメというわけではありません。でも「夏じゃないとできない」「残渣がゴミになる」「見た目が気になる」という点が、私には合っていなかったです。
超カルスNC-Rにしてから、土をリセットするハードルがかなり下がりました。「鉢が空いたらとりあえずカルスしておく」が習慣になってきています。
今回仕込んだ鉢には、これから夏の草花を植える予定です。うまく育ったらまた追記します。
この記事で紹介した方法はあくまで私の個人的な実践記録です。使用量や管理方法は公式の使用説明も合わせてご確認ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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