「お家で採れたての甘いイチゴを好きなだけ食べたい!」
ガーデニング好きなら誰もが一度は夢見ることではないでしょうか。でも、現実はなかなか厳しいもの。
- 「うちはベランダだから、プランターを置く場所が限られている…」
- 「去年育ててみたら、いつの間にかナメクジに実を食べられて全滅した…」
- 「雨の泥はねで実が汚れたり、腐ったりしてガッカリ…」
そんなイチゴ栽培の”あるある”な悩みを、一気に解決してくれる画期的な方法があるんです!
それが、今回ご紹介する「壁掛け栽培」です。

我が家のベランダでも、この壁掛け栽培でイチゴがすくすくと育っています。
今回は、この省スペースで管理も楽、そして何より害虫被害を劇的に減らせるイチゴの壁掛け栽培の魅力と、具体的な方法を徹底解説します!
なぜ「壁掛け」なの?イチゴ栽培の常識を覆す3つのメリット
地植えやプランター栽培が一般的なイチゴですが、あえて「壁掛け」で育てることには、計り知れないメリットがあります。
メリット①:最大の敵「ナメクジ」をシャットアウト!
イチゴ栽培で最も悔しい思いをするのが、ナメクジやダンゴムシによる食害です。赤く色づき、明日収穫しようと楽しみにしていた実が、朝見たら穴だらけ…なんて悲劇は避けたいですよね。
壁掛け栽培は、地面から離れた高い位置で育てるため、ナメクジたちが実にたどり着くのが物理的に困難になります。薬剤を極力使わずに、無農薬で育てたい方にとっても、これ以上ない防衛策と言えるでしょう。
メリット②:実が傷まず、きれいな「宝石」のまま収穫
プランター栽培では、実がプランターの縁や土に触れてしまいがち。すると、湿気でカビが生えたり、雨の日の泥はねで汚れたりしてしまいます。
壁掛け栽培なら、上の写真のように実がプランターから垂れ下がり、宙に浮いた状態で育ちます。風通しも良く、実にまんべんなく日光が当たるので、色づきも良くなります。傷ひとつない、まるで宝石のような真っ赤なイチゴを収穫できた時の喜びは格別です。
メリット③:限られたスペースを最大限に有効活用
「庭やベランダが狭くて、これ以上プランターを置けない」という悩みも、壁掛け栽培なら解決です。我が家は戸建てですが、フェンスにかけて栽培しています。
床面積を使わずに、フェンスや壁といった「縦の空間」を有効活用できます。今までデッドスペースだった場所が、自分だけのイチゴ畑に早変わり。限られたスペースでも、たくさんの株を育てることが可能です。
【私の愛用ギア】壁掛け栽培を成功させる必須アイテムはコレ!
「壁掛け栽培って、なんだか難しそう…」と思われるかもしれませんが、使うアイテムはとてもシンプル。私が実際に使っていて「これは最高!」と自信をもっておすすめできるのが、こちらの2つです。
①不織布でできた壁掛けプランター
一つ目は、不織布でできた壁掛けプランターです。私が使っているのは、Amazonで手軽に購入できる「垂直緑化壁掛けプランター」という商品。
この不織布ポットには、植物が元気に育つための嬉しい特徴がたくさんあります。
- 通気性・排水性が抜群:根腐れの原因となる余分な水分が自然に排出され、空気もよく通るため、根が健康に育ちます。
- 軽量で設置が簡単:土を入れても比較的軽く、上部のハトメ穴にS字フックや結束バンドを通すだけで、フェンスなどに簡単に設置できます。
- 環境に合わせた設置:イチゴは暑さが苦手です。実がなる時期は日当たりのいい場所に置いていた苗を夏場は涼しい場所に移動することも簡単にかないます。
ポケットの数も様々なので、ご自宅のスペースに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
▼私が実際に使っている壁掛けプランターはこちら!

ベランダの規模に合わせてポケットの数を選んでみてくださいね。
ポケット数が多くなるとかなり重くなります。4~6個のものがオススメです。
②スリットポット
二つ目は、スリットポットです。
「壁掛けプランターに直接土を入れないの?」と疑問に思うかもしれません。
もちろん直接植えてもOKですが、私はイチゴ苗を植えた「スリットポット」ごと、壁掛けプランターのポケットに入れる方法をおすすめします。
この一手間を加えることで、メリットが倍増します。
- 管理が圧倒的に楽:株の入れ替えや土の交換がポットごとできます。移動するときも、いったんスリットポットを外すと、軽々と移動できます。直接入れるとフェルトに根が絡まり、直根性のイチゴの根を痛めてしまいます。
- 根張りが良くなる:スリット(切れ込み)から根に酸素が供給され、サークリング現象(根が鉢の中でぐるぐる回ってしまうこと)を防ぎ、健康な根が育ちます。
- 水はけのコントロール:直接植え付けると水はけがよすぎて、水切れになってしまいます。ポットごと入れることで、ちょうどいい水分量を保持できると感じています。
▼イチゴ栽培に最適なスリットポットはこちら

壁掛けプランターのポケットに入るサイズを選びましょう。私が紹介している壁掛けプランターには5号のスリットポットがちょうど入りました。
このスリットポットに植えた苗を、前述の壁掛けプランターに入れるだけで簡単に壁掛け栽培の出来上がりです。
また、この壁掛け栽培は、ランナーから新しい苗を取るのにもとても便利です。その様子はこちらの記事で紹介しています。
>>【無限イチゴ計画】壁掛け栽培の特権!「空中ランナーキャッチ法」で来年の苗を楽々ゲット!
まとめ:フェンスを使って自分だけの「イチゴ狩り農園」にしよう!
イチゴの壁掛け栽培は、
「省スペース」「害虫対策」「管理のしやすさ」
という、狭小ガーデナーが抱える悩みを解決してくれる、まさに理想的な栽培方法です。
特に収穫が終わると古葉を取り除いたり、ランナーを誘引したり、何かとお世話も増えます。そんな時高い位置にプランターがあるのは本当に楽です。
また何よりナメクジの食害を防げることが最大のメリットです。
今までイチゴ栽培を諦めていた方も、この方法ならきっと楽しめるはず。自分の手で育て、もぎたてを頬張る完熟イチゴの味は、どんな高級フルーツにも負けない感動がありますよ。
ぜひ、この画期的な壁掛け栽培で、ご自宅を夢のイチゴ狩り農園に変身させてみませんか?
ナメクジの食害に関する記事はこちら
>>ビオラやイチゴの食害 ナメクジからどうやって守るか
最後までお読み下さりありがとうございました。
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