スカビオサの株分けで庭を華やかに!株分けの方法とその魅力

草花

今年の3月中旬、我が家のスカビオサ(クドピンク)の株分けに挑戦しました。3年目を迎えた株が随分大きくなっていたので、思い切って分割することに。その様子と株分けの魅力をシェアしたいと思います。

スカビオサの株分けの方法

株分け前の株姿

株分け前の株姿
上の画像は古葉や枯れた枝を整理したものになりますが、撮影前は株もとには古葉がたまり、窮屈で苦しそうでした。

株分け前の根鉢

根鉢の様子:根っこがギチギチに詰まっています。

株分け案

株分け案
分かれそうな所、分けたい所を握って少しだけ引っ張りながら揺らすと根の負担を軽減しながら分けることができます。今回はこの3株に分けてみました。

株分け後

株分け後
こちらの3鉢に分けました。1週間くらいは明るい日陰で管理し、その後は半日くらい日の当たる場所へ。

株分け2か月後

2か月後
5月中旬、開花。肥料をあまり与えていないのにこんなに咲いてくれました。
株分け前より花の量も増え、花も大きくなりました。
来年もまた株分けできそうなくらい、株も育っています。

スカビオサの性質

スカビオサの株分けに最適な時期

スカビオサの株分けは、春(3月〜4月)秋(9月〜10月)が最適です。

春の株分けは新芽が出始める前の時期で、植物への負担が最小限。15〜20℃程度の穏やかな気候の中で作業でき、その後すぐに成長期に入るため回復が早いのが特徴です。実際、我が家のスカビオサも3月の株分け後、わずか2ヶ月で開花という素晴らしい結果を見せてくれました。

秋の株分けは夏の暑さが和らぎ、根の活動が活発になる時期。花後で植物への負担が少なく、冬までに根をしっかり張らせることができます。近年の猛暑を考慮すると10月〜11月を選んでもよいかもしれません。

逆に避けるべきは、高温で植物が弱りやすい真夏(7月〜8月)と、根の活動が鈍る真冬(12月〜2月)、そして開花期です。

スカビオサの成長パターン

スカビオサは根元から複数の茎が立ち上がって株状に成長する宿根草です。
地下茎や根茎が水平に広がり、そこから新しい芽が出て年々株が大きくなります。
この成長パターンにより、自然に株が分かれやすい構造になっているため、株分けで簡単に増やすことができるのです。

株分けについての深堀り

株分けできる宿根草の仲間たち

スカビオサと同じように株分けで増やせる宿根草はたくさんあります。これらの植物は共通して、根元から複数の茎が出て株立ち状に成長する特徴を持っています。

代表的な株分け植物
グラス類:パンパスグラス、レモングラス
春〜初夏咲き:クリスマスローズ、ヒューケラ、アスチルベ、ホスタ
夏〜秋咲き:エキナセア、ルドベキア、アガパンサス

これらの植物は中心から放射状に広がって株がまとまって成長するため、数年に一度の株分けで株を若返らせることもできます。

株分けの魅力

株分けには多くの魅力があります。

経済的なメリット
一株から複数の株を作れるため、お金をかけずに植物を増やせます。高価な品種でも、時間をかければたくさんの株を手に入れることができる!

ガーデンデザインの自由度
同じ植物を複数箇所に配置することで、統一感のある美しい庭を作ることができます。グループ植えで迫力のある植栽も可能です。

植物への理解が深まる
株分け作業を通して、植物の根の張り方や成長パターンを直接観察できます。これにより、その植物への理解が格段に深まります。

成長の喜び
分けた株が根付き、新芽を出し、花を咲かせる過程は何度見ても感動的です。まさに生命力を実感できる瞬間です。

仲間との交流
余った株を友人や近所の方と交換することで、ガーデニング仲間との交流も深まります。植物を通じた人とのつながりは、ガーデニングの大きな楽しみの一つです。

ただし、品種登録されているものは他人に譲ったり、販売したりすることは禁止されています。これらを株分けで増殖する場合は自分の敷地内だけで楽しみましょう。

さいごに

スカビオサの株分け体験を通して、株分けの楽しさを再発見しました。やるぞ!と決めてしまえば難しい作業ではありませんでした。
ひと手間かけてあげることで、植物がしっかりそれにこたえてくれる、なんとも嬉しい経験です。
また来年もやってみたくなりました。

皆さんもぜひ、お庭の宿根草で株分けにチャレンジしてみてください。きっと新たなガーデニングの楽しさに出会えるはずです。

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最後までお読み下さりありがとうございました。

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