コスモスとキバナコスモスの違いは?レモンイエローと普通の品種を育てて比較してみた

普通のコスモス(アプリコットレモネード)とキバナコスモス(レモンイエロー)の花と葉の比較。成長の違いと見分け方。 庭づくり
左:繊細な葉を持つ普通のコスモス、右:暑さに強く葉が広いキバナコスモス。実は全くの別物でした。

今回は、今年私の庭で起きた「2種類のコスモスの成長記録」と、そこから学んだ「品種選びの大切さ」についてお話しします。

2種類のコスモスを育てるきっかけは…
今年の春、「夏に咲く花が欲しいな」と思い立ち、ネットで「アプリコットレモネード」という涼し気なカラーのコスモスの種を購入しました。しかしこの種を4月に早蒔きした1ヶ月後、フリマアプリで知り合った方から「お礼に」と、手書きで「コスモス・レモンイエロー」と書かれた種を頂きました。「あ~もうコスモス蒔いちゃったんだけど」
と思いながらも早蒔きと標準の時期蒔きの比較になるかもと考え、蒔いてみる事にしました。

栽培スタート:1ヶ月ずらしの種まき

まずは、それぞれのスタート地点から。

  • 【品種A】アプリコットレモネード
    • 入   手:ネット購入
    • 種 ま き:4月4日(夏に咲かせたくて早蒔き)
    • 発   芽:4月17日
    • ポット上げ:4月29日(種まきから25日後)
  • 【品種B】レモンイエロー
    • 入   手:フリマアプリでの頂き物
    • 種 ま き:5月8日
    • 発   芽:5月17日
    • ポット上げ:6月12日(種まきから35日後)
2種類のコスモスのポット上げを比較した様子。左のアプリコットレモネードは繊細な葉っぱ、右のレモンイエローは幅が広く力強い葉っぱ。
アプリコットレモネードは繊細な葉っぱ、レモンイエローは幅が広く力強い葉っぱ。

運命が分かれた夏:繊細さと野生味

成長の違いはすぐに現れました。

4月に蒔いた「アプリコットレモネード」は、ひょろひょろと繊細に育ちました。7月初旬に美しいアプリコット色の花を咲かせてくれましたが、株に体力がなかったのか、その後の猛暑に耐えきれず、なんと夏のうちに枯れてしまったのです。
やはり、早蒔きして夏に咲かせるのは難しかったのかもしれません。

一方、5月に蒔いた「レモンイエロー」は対照的でした。
夏の酷暑などものともせず、水やりを忘れても平気な顔。茎は太くガッシリとし、1mを超える勢いで巨大化していきました。

「頂いた種、すごく元気なコスモスだなあ。育てるの上手くいったかも!」
そう思って満足気に眺めていたある日、お隣のおばあちゃんに声をかけられました。

「立派なキバナコスモスねぇ!」

……え? キバナコスモス?
「これ、ただの黄色いコスモスじゃないんですか?」と聞くと、おばあちゃんは笑って教えてくれました。
「葉っぱが違うでしょ?普通のコスモスとは違うとよ。強いもんね~。」

違いはここだった!葉っぱで見分ける2つのコスモス

慌てて調べてみると、おばあちゃんの言う通りでした。
私が育てていた2つは、名前こそ似ていますが全く別の種類だったのです。

1. 普通のコスモス(Cosmos bipinnatus)

  • 該当: アプリコットレモネード
  • 葉の特徴: 線のように細く、レースのように繊細。
  • 性質: 可憐で美しいけれど、日本の蒸し暑さは少し苦手。

2. キバナコスモス(Cosmos sulphureus)

  • 該当: レモンイエロー
  • 葉の特徴: 幅があり、少しギザギザしている。
  • 性質: 暑さにめっぽう強く、野生化するほど強健。

アプリコットレモネードが夏に弱ってしまったのも、レモンイエローが夏中元気で秋に爆発的に咲いたのも、すべては「品種(種類)の性質の違い」だったのです。
これを知って、すべてのもやもやがはれて腑に落ちました。

さらに調べてみると、キバナコスモスには「アレロパシー(他感作用)」という能力があることも分かりました。
根から他の植物の成長を抑える物質を出すそうです。確かに隣に植えた草花はキバナコスモスと比べて成長が悪かった印象があります。

来年への展望

今回の比較実験(という名の勘違い)を経て、来年の計画がはっきりと見えました。

1. 夏に「ピンクのコスモス」を咲かせたいなら
普通のコスモスを無理に早蒔きするのではなく、早生品種である「センセーション」などを選ぼうと思います。品種選びさえ間違えなければ、夏にピンクの花を楽しむことも可能なはずです。

こちらは草丈が低く早蒔きしても倒れにくい品種「ソナタプレミアム」。下のリンクからご購入できます。

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2. キバナコスモスとの付き合い方
強くて元気なレモンイエロー(キバナコスモス)から、種を採りました。

キバナコスモス・レモンイエローの花と中央に結実した種。
簡単に種(中央)を付けます。

ただ、今回学んだ通り繁殖力が非常に強いので、こぼれ種で増えすぎてしまわないよう「花がら摘み」をマメに行うことが大切です。
花が終わったら種になる前に摘み取る。これは次の花を咲かせるためだけでなく、「庭の中だけで楽しむ(外へ野生化させない)」という環境へのマナーでもあります。

また、先述したアレロパシーにより他の草花の成長も邪魔してしまうことがあるので、植える場所(ゾーニング)には注意しなければと思っています。

とはいえ育てやすいキバナコスモスの種はこちらからご購入できます。

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まとめ

「コスモス」と一括りにせず、それぞれの性質を理解してあげることが大切だと痛感したシーズンでした。
フリマアプリで頂いた種とお隣さんの一言がきっかけで、ガーデニングの知識がまた一つ増えました。

皆さんも、黄色やオレンジのコスモスを見かけたら、ぜひ葉っぱを観察してみてください。「あ、これは強いキバナコスモスだ!」と見分けられるはずですよ。

最後までお読み下さりありがとうございました。

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