庭仕事をしていると、毎日何かしらの変化があるものですが、先日シマトネリコを眺めていて、思わぬ発見をしました。
なんと、ある一本の枝から出た葉だけ、きれいな斑入り(ふいり) になっていたんです。
他の葉はすべて普通の緑色なのに、一枚の葉だけクリーム色の斑が入っています。「あれ? 違う葉っぱが紛れ込んでる?」と驚きましたが、どうやらこれは「枝替わり」と呼ばれる現象のようです。
植物の一部が突然変異を起こして、そこだけ性質が変わる。
まさに「偶然の産物」。このまま固定できたら面白いな、なんてワクワクしています。
でも、我が家の庭を見渡すと、斑入り植物の変化は「嬉しいこと」ばかりではありません。むしろ、「消えてほしくない斑が消えて、大変なことになった」 という経験のほうが多いくらいです。
今回は、そんな我が家の斑入り植物たち(プミラ、グレコマ、ハツユキカズラ)の実体験をまとめてみたいと思います。
恐怖! 斑入りプミラの「先祖返り」
園芸店でよく見かける、葉の縁が白くて可愛らしい「フィカス・プミラ(斑入り)」。私もその可愛さに惹かれて一株植えました。
ところが数年後、そのプミラは変わり果てた姿に。
白い斑はどこへやら、分厚くてゴツゴツした濃い緑の葉が、地面を覆い尽くし、庭木の幹まで登って占領してしまったのです。
これ、実は「先祖返り」という現象です。
プミラはもともと、日本に自生する「オオイタビ」という植物の園芸品種。オオイタビは非常に強健で繁殖力が強い植物です。
斑入りのプミラは、そのオオイタビが突然変異して斑が入ったものなのですが、育てているうちに、遺伝子が「元の強いオオイタビに戻ろう!」としてしまうことがあるそうです。
一度「先祖返り」して緑の葉(オオイタビ)に戻ると、もう大変。
斑入りの葉よりも圧倒的に成長スピードが速く、強いので、あっという間に繁茂してしまいます。
我が家でも、「ちょっと緑の葉が増えたかな?」と油断していたら、いつの間にか一面が緑色に。
しかも厄介なのが、根の強さです。地面深くまで根を張り巡らせ、木の幹には気根を出してへばりつく。引っこ抜こうとしても途中でブチっと切れてしまい、根絶するのは至難の業です。
「かわいいプミラ」のつもりで植えたら、「野生のオオイタビ」に庭を乗っ取られた…。そんな苦い経験でした。
グレコマも緑になるけれど…
同じように、斑入りのグレコマ(グレコマバリエガータなど)も育てています。
グレコマもやはり、時々斑のない「ただの緑の葉」が出てきます。これも先祖返りですね。先祖の名前はカキオドシです。
ただ、プミラと大きく違うのは「扱いやすさ」です。
グレコマは根が浅く、地面を這うように広がりますが、プミラのようにガッチリと深く根を張るわけではありません。「あ、緑が増えてきたな」とか「広がりすぎたな」と思ったら、手で簡単にバリバリと引き抜くことができます。
プミラのように「一度植えたら最後、庭を完全占領される」という恐怖感はなく、増えてもコントロールしやすいのが救いです。
同じ「先祖返りして増える」でも、その後の管理の大変さは雲泥の差がありました。
おまけ:ハツユキカズラの斑が消えるのは?
斑が消えるといえば、ハツユキカズラもよく話題になりますよね。
初雪カズラのきれいな白やピンクの斑が消えて緑になってしまうのは、実はプミラのような先祖返りとは少し違います。
主な原因は、「日照不足」。
白い斑の部分は葉緑素がないため、光合成ができません。日陰に置かれると、植物自身が「このままではエネルギー不足になる!」と判断して、効率よく光合成ができる「緑色の葉」を増やそうとするんだとか。
つまり、こちらは遺伝的な先祖返りというより、植物の「環境への適応(サバイバル)」なんですね。
まとめ:それぞれの性質を知って、コントロールしよう
今回のシマトネリコでの発見をきっかけに、我が家の斑入り植物たちを改めて見直してみました。
- シマトネリコ:突然変異(枝替わり)で斑が出現(ラッキー!)
- プミラ・グレコマ:先祖返りで緑に戻る。特にプミラは放置すると「野生化」して制御不能になるので要注意。
- ハツユキカズラ:日照不足で緑になることがある。
こうして見ると、斑入り植物をきれいに保つには、「人間のコントロール」が不可欠だと感じます。
特にプミラやグレコマのように先祖返りするタイプは、緑の葉を見つけたら「即座に取り除く」ことが鉄則。緑の葉は成長が早いので、「まだいいか」と放置していると、あっという間に斑入りが負けてしまいます。
ただ生育旺盛なオオイタビはグランドカバーとして雑草を抑制するのには役立ってくれます。雑草をこまめに抜くか、のびたオオイタビをカットするか、悩むところですが私は後者を選んでいます。
植物の性質を理解して、環境や好みに合わせて、適度にお世話をしてあげる。
それが、気まぐれな斑入り植物と上手に付き合っていくコツなのかもしれませんね。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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