【来年も無料で楽しむ】初心者でも簡単!オルラヤの種取り方法と保存のコツ

オルラヤが満開に咲いている様子。 草花
オルラヤの種を採ろう

ナチュラルガーデンに欠かせない、レースのように繊細で美しい「オルラヤ・グランディフローラ」、別名「オルレア・ホワイトレース」。春から初夏にかけて、風にそよぐその白い花は、どんな花とも相性が良く、お庭を明るく優しい雰囲気にしてくれますよね。

毎年苗や種を買うのもいいけれど、今年は「種取り(自家採種)」に挑戦してみませんか?

「種取りって難しそう…」と感じるかもしれませんが、オルラヤは初心者の方でも驚くほど簡単に種が採れるんです!

この記事では、

  • 種を採るベストなタイミング
  • 具体的な種取りの手順
  • 採った種の保存方法

などを、写真と合わせて分かりやすく解説していきます。一度覚えれば、来年からはほぼコストゼロで、この可愛いオルラヤを好きなだけお庭に咲かせることができますよ。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

なぜオルラヤの種を取るの?そのメリットとは

そもそも、なぜ手間をかけて種を採るのでしょうか?オルラヤは「こぼれ種」でもよく増えることで知られていますが、自分で種を採ることにはたくさんのメリットがあります。

1.  経済的!:一度育てれば、翌年以降は種や苗を買う必要がありません。

2.  好きな場所に咲かせられる:こぼれ種任せだと意図しない場所から生えてくることも。種を採っておけば、計画的に好きな場所に好きなだけ蒔くことができます。

3.  たくさん増やせる:一株からでも、驚くほどの量の種が採れます。お庭をオルラヤでいっぱいにすることも夢ではありません。

4.  おすそ分けできる:採れた種を小分けにして、ガーデニング仲間や友人にプレゼントすれば、とても喜ばれますよ。

生命のサイクルを自分の手で繋いでいく…そんなガーデニングの醍醐味を、オルラヤの種取りは教えてくれます。

種取りのベストタイミングは「茶色くカサカサ」がサイン!

オルラヤの種取りで最も重要なのが「収穫のタイミング」です。この見極めさえできれば、成功したも同然です!

花が咲き終わると、花があった場所に緑色の小さな塊ができます。これが種の赤ちゃんです。この時点ではまだ水分をたっぷり含んでいるので、収穫はまだ先です。目安は一番花が咲いてから約2か月後です。

オルラヤの種の出来はじめ、緑色の様子。種の部分を赤い丸印で囲んである。
種ができかけている

ここから徐々に水分が抜け、緑色から茶色へと変化していきます。

収穫のベストタイミングは、花茎全体が枯れて、種が茶色くカサカサに乾燥した状態になったときです。

オルラヤの種が熟し、種も茎も茶色になっている様子。
種が熟して採る直前

触ってみると、トゲトゲしていて硬く、軽く振ると種がポロポロとこぼれ落ちそうになるくらいが理想です。梅雨の晴れ間や、梅雨が明けてカラッとした天気が続いた後が狙い目ですよ。

【注意点】

収穫が早すぎると、種が未熟で発芽率が下がってしまいます。逆に遅すぎると、自然に種がこぼれ落ちてしまうので、「そろそろかな?」と思ったら毎日チェックしてみてくださいね。

【実践】オルラヤの種取り、具体的な手順

タイミングが分かったら、いよいよ収穫作業です。必要なものはたったこれだけ!

【準備するもの】

  • ハサミ
  • 手袋(トゲがあるので)
  • 紙袋や大きめの封筒(種が大きくかさばります)

手順1:収穫する

茶色く枯れた花茎ごと、ハサミでカットします。オルラヤの種はトゲトゲしていて素手で触ると少しチクチクするので、手袋をすると安心です。

カットした花がらを逆さにし、紙袋の中で振るだけでも、熟した種はパラパラと落ちてきます。

手順2:追熟・乾燥させる

収穫した花がらは、念のためにもう一度しっかりと乾燥させます。これを「追熟(ついじゅく)」といい、発芽率を上げるための大切な工程です。とはいえ基本放置です。

種を入れた紙袋などをクリップなどで留めて、風通しの良い日陰で数日間〜1週間ほど置いておきましょう。直射日光は種を傷める可能性があるので避けてください。

手順3:種を外す・ゴミを取り除く

十分に乾燥したら、両手で優しく揉むようにするか、種を引っ張って外します。とにかくトゲが刺さると痛いので手袋をして十分気を付けてください!種がついている根元の茎をハサミで切ってもいいですよ。

採取した種が白いお皿にのっている。種は茶色からこげ茶色。
収穫した種

これで、来年のお庭を彩る宝物が完成です!

採った種の保存方法と種まきの時期

せっかく採った種も、保存方法が悪いと発芽しなくなってしまいます。種まきの時期まで、大切に保管しましょう。

【保存方法】

1.  紙の封筒やお茶パックに入れる:湿気がこもらないよう、通気性の良いものに入れます。

2.  品種名と採種日を記入:忘れないように必ずラベルを書きましょう。「オルラヤ 2025.6採種」のように。

3.  冷暗所で保管:高温多湿を避け、涼しくて暗い場所(我が家ではエアコンかけっぱなしの部屋)で保管します。食品用の乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れておくと、さらに安心です。

【種まきの時期】

オルラヤは、秋まき(9月〜11月頃)と春まき(3月〜4月頃)が可能です。

おすすめは「秋まき」です。冬の寒さに当たることで、根がしっかり張り、春には丈夫で大きな株に育ち、たくさんの花を咲かせてくれます。もちろん、春に蒔いても十分に楽しめますよ。

まとめ

オルラヤの種取りは、想像以上に簡単で、そしてとても楽しい作業です。

満開の花を楽しみ、やがてそれが一粒の種になり、また来年美しい花を咲かせる…。この生命のサイクルに触れると、植物への愛着がより一層深まります。

【オルラヤ種取りのポイント】

  • 収穫は、花茎ごと茶色くカサカサになってから!
  • 収穫後も、風通しの良い日陰でしっかり乾燥させる!
  • 保管は、紙封筒に入れて冷暗所で!

ぜひ、今年はオルラヤの種取りに挑戦して、来年のお庭を可憐な白い花でいっぱいにしてくださいね!この記事が、あなたのガーデニングライフの参考になれば嬉しいです。

最後までお読み下さりありがとうございました。

オルラヤの種まきから開花についての記事はこちら
>>オルラヤ(オルレア)の種まきから開花の様子を解説

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