【春の種まき】発芽適温と覆土の有無を総まとめ 草花編

この記事では、春に種まきし、夏から秋に開花する草花の種について、発芽適温、発芽日数、覆土の有無、硬実性、直根性を一覧表にして紹介します。

種まき時期と発芽適温

種をまくのに適した時期は一般的に春か秋になります。
多くの植物は、

に咲きます。

発芽適温は真夏・真冬を避けた２０℃前後のものが多いので、春と秋が種をまくのにちょうどいい季節となります。
ですので、種類によっては種袋に播き時期が春と秋の2回に分けて書かれている場合もあります。
どちらに従ってまけばいいのか迷いますよね。

私は暖地地方に住んでいるので、暖地についてしか経験をお話しできませんが、それぞれの特徴を簡単にまとめると…

秋に種をまくと
冬になる前に発芽し、冬の間じっくり根を成長させることで充実した株になってくれます。その代わり冬の間の防寒対策、水やりの手間がかかります。

春に種をまくと
発芽の後、成長に適した温度となるため手間をかける時間が短くて済みます。ですが秋にまいたものより株は小さくなってしまいます。

ご自身のガーデニングスタイルに合わせて、まく時期を選んでみてくださいね。

私が種まきをする時に一番悩むのが覆土するか、しないかです。
種には、好光性種子と嫌光性種子があります。

すべての植物がどちらかの性質を持つわけではなく、多くの植物の種が光に関係なく発芽する中性種子です。
光に左右される性質かどうかわからない場合は、種を乾かさない程度に薄く覆土し、「水」「温度」「酸素」の３要素を欠かさないように基本的なお世話しましょう。

その他に私が種まきの時に気にする点は、直根性と硬実性です。

直根性とは
根っこがまっすぐに伸びる性質。移植を嫌うので、花壇に直播する。種まきセルで育てる場合は、１つのセルに種を１つだけ蒔くようにし、移植時にできるだけ根をさわらない。苗が小さいうちに優しく植え替える。ラベンダー、オルラヤなど。

硬実性とは
種皮が硬く、水分が簡単に透過できない性質のこと。種皮を傷つけたり、一晩水に浸しておくことで発芽率を上げることができる。スイトピー、アサガオなど。

この二つの特性を抑えておくと、発芽率とその後の生育に大きくプラスになりますので、ぜひ理解して活用することをお勧めします。

種類は50音順に並べています。
特性を見ながら、種まきを工夫してみてください。

好光性：覆土なし、または薄く覆土
嫌光性：種の直径の２～３倍の深さになるように覆土
硬実性：種皮を傷つける、または一晩水に浸しておく
直根性：直播、または種まきセルの１つのセルに種を１つだけ蒔く

今回は、家庭でよく育てられる春播き草花について、種まき時に抑えておきたい特性を一覧表にまとめてみました。

今後は、ガーデニング初心者から中級者になると（私です笑）育ててみたくなる品種も加えていく予定です。随時更新していきますので、時々覗いていただけると嬉しいです。

また、種まき時期別に草丈・開花時期をまとめた記事もございます。
上表に紹介した種類をほぼ網羅していますのでご参考にどうぞ。
【春の種まき】播き時期別、草丈・花期一覧表草花編

最後までお読みくださり、ありがとうございました。