レイズドベッドを作ったはいいものの、土を入れると思った以上の量が必要で、費用がかさんでしまった…という経験はありませんか?せっかくのガーデニング、できるだけコストは抑えたいですよね。
実は、その「土、足りない問題」、庭で出る“あるモノ”を使えば解決できるかもしれません。
その“あるモノ”とは、庭木の「剪定枝」です。
我が家でも、土が減ってしまったレイズドベッドに、秋の剪定で出た大量の枝葉を埋めてみたところ、土を買い足すことなく、ふかふかの土壌を再生することができました。
この記事では、剪定枝と雑草、栽培した野菜類の残渣などを再利用してレイズドベッドの土を節約する具体的な方法と、そのメリット・デメリットを詳しく解説します。
ステップ1:下準備は丁寧に。剪定枝を仕分けよう
まずは、剪定枝を土に還すための下準備です。少し手間はかかりますが、この作業が成功の鍵を握ります!
- 枝の分類: まずは剪定枝を「太い枝」と「細い枝」に分けます。
- 葉っぱ取り: 細い枝についている葉っぱを丁寧に取り除きます。この葉っぱが素晴らしい有機物になります。
- 薪づくり: 太い枝(目安として0.5cm以上)は、分解に時間がかかるので土に入れるのには向きません。我が家では30cm程度の長さにカットして、薪として活用しています。薪として利用しない場合は、長いままにして支柱として使うこともできます。
- 枝のカット: 土に埋める細い枝は、5cm程度の長さにハサミでカットします。少し大変ですが、細かくすることで微生物が分解しやすくなります。
過去にも剪定枝に関する記事を書いています。ご興味があればぜひお読みください。
ステップ2:レイズドベッドに「宝物」を仕込もう!
準備ができたら、いよいよレイズドベッドに埋めていきます。ミルフィーユのように重ねていくのがポイントです。
1.土をよける: レイズドベッドの土を半分ほど掘り起こし、脇によけておきます。
2.一層目を作る: 底に、先ほど準備した葉っぱと細い枝、植物残渣などの3分の1程度を敷き詰めます。
3.栄養をプラス: 上から米ぬかを振りかけます。我が家では大量にコーヒーかすが出るのでこちらもプラス。
そしてここで、成功の確率をグンと上げる「魔法の粉」を投入します。
それが、土壌改良資材「カルスNC-R」です。
正直なところ、木の枝は繊維が固く、自然分解には半年~1年かかります。
でも、このカルス(微生物)を一緒に仕込んでおくと、分解スピードが劇的に早まり、失敗のリスク(ガス湧きや腐敗)がなくなります。
「春の植え付けに間に合わせたい」「確実にふかふかの土にしたい」という方は、これだけは入れておくことを強くおすすめします。
私が実際にカルスを使って、雑草を跡形もなく消滅させた実験記録はこちら。この分解力があれば、硬い枝も怖くありません。
量の目安(1m四方あたり):
- 落ち葉や枝葉 15~20L
- 米ぬか 10L
- カルスNC-R 30g(軽く一握り)
4.踏み込みと水やり: 全体に水をかけ、足でしっかりと踏み込みます。こうすることで、土との隙間をなくし、分解を促進します。
5.繰り返す: この「枝葉→米ぬか・微生物資材→水やり→踏み込み」の作業を、3〜4回繰り返します。
6.土をかぶせる: 最後に、脇によけておいた土を上からかぶせます。
7.いたずら防止(お好みで): 我が家では猫が掘り返してしまうのを防ぐため、上に「猫よけマット」を敷き、レンガで重しをしています。

ステップ3:春までおやすみ。冬の間の管理方法
あとは、微生物たちが頑張ってくれるのを待つだけです。
- カルスNC-Rなどを使った場合: 微生物の力で分解が進むので、特に混ぜ返す必要はありません。春までそっと置いておきましょう。
- 使っていない場合: 春までに2〜3回、全体を掘り返して混ぜてあげると、空気が入って発酵が進みやすくなります。
この方法のすごいメリット3つ!
- 害虫対策になる!
土を掘り返す(天地返し)ことで、土の中に潜んでいた害虫の幼虫や卵を寒さに晒し、退治する効果が期待できます。 - 土が元気になる!
化学肥料だけに頼っていると、土の力はだんだん落ちてしまいます。剪定枝や米ぬかのような有機物を入れることで、土の中の微生物が増え、植物が元気に育つ「生きた土」になってくれます。 - ゴミが減って、環境にも優しい!
我が家の小さな庭でも、剪定枝は45Lのゴミ袋5つ分にもなりました。これをゴミとして燃やすのではなく、土に還すことで、来年の美味しい野菜になって食卓に帰ってきてくれます。CO2削減にも貢献できて、一石二鳥ですね!
知っておきたいデメリット
もちろん、良いことばかりではありません。
- 手間がかかる: ご紹介した通り、剪定枝を細かくする作業は時間と労力がかかります。
- 時間がかかる: 枝が土に還るまでには数ヶ月かかるため、その間レイズドベッドは使えません。秋に作業して、春の植え付けに備えるのがベストシーズンです。
【裏ワザ】剪定ばさみを押して切る方法
剪定枝は固く、小さく切っていくにはかなりの重労働です。普通にやると握力が死にます(笑)。
そこで、私はハサミを握るのではなく、「体重をかけて押す」という動作に変えて作業をしています。
やり方は簡単。剪定ばさみの片側の持ち手をレイズドベッドのフチに乗せます。この時、丸くへこんだ刃が下にくるようにします。ハサミ部分に枝を挟んだら反対の持ち手を上から押さえるだけです。テコの原理で、握力を使わずに枝が切れるので、特に女性におすすめします。

「それでも腱鞘炎になりそう…」という方へ
数本なら上記の方法でいけますが、庭木全体の剪定枝を処理するのは本当に大変です。
そんな時は、文明の利器「ガーデンシュレッダー(粉砕機)」に頼りましょう。
かさばる枝を上から入れるだけで、一瞬でチップ状になります。
これならハサミで切る苦労から解放されますし、細かくなる分、土への分解もさらに早くなりますよ。
まとめ
手間は少しかかりますが、庭で出たものを庭に還すこの方法は、自然のサイクルを身近に感じられる、とても充実した作業です。
お金をかけずにふかふかの土を手に入れ、来年の春夏野菜を元気に育ててみませんか?
土作りの「仕上げ」でもう失敗しない
再生した土で春の植え付けをする際、さらに「土のスタミナ」をつけておくのが成功のコツです。
最近、「土壌改良もできる活力剤(顆粒タイプ)」が新登場したのをご存知ですか?
再生した土にこれをパラパラと混ぜておくだけで、植物の根張りが劇的に良くなり、暑さ寒さにも強くなります。
「せっかく土を作ったのに枯れちゃった…」と悲しまないために、こちらの最新アイテムもチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼今回使用した剪定ばさみはこちら






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