園芸店に行くと、肥料コーナーの種類の多さに圧倒されませんか?
マグァンプK、マグァンプeco、リキダス、ハイポネックス、油かす、骨粉…。
パッケージには難しい成分表が書いてあって、
「結局、私の植物にはどれを買えばいいの?」
と、売り場の前で立ち尽くしてしまうこと、ありますよね。
私もガーデニングを始めた頃は分からず、なんとなく有機肥料がいいかも…と買ってはいましたがいまいち効果を感じられずにいました。
この記事では、肥料選びの基本と、私が実際に使って分かった「失敗しない使い分け」を紹介します。
まず知っておきたい基本:肥料と活力剤は違う
一番最初に覚えておきたいのがこれです。
- 肥料:植物のごはん(主食)。体を大きくする。
- 活力剤:植物のサプリメント(ビタミン剤)。調子を整える。
人間で言うと、お米やお肉が「肥料」、ビタミン剤や栄養ドリンクが「活力剤」です。
「リキダス(活力剤)をあげてるから肥料はいらないよね」というのは、サプリだけ飲んでご飯を食べていない状態。両方うまく使うのがコツです。
肥料セクション:種類が多くて迷うあなたへ
肥料には大きく分けて「液体か固形か」「化学か有機か」という違いがあります。それぞれの得意分野を見ていきましょう。
液体肥料 VS 固形肥料
まずは形状の違いから。
- 液体肥料(例:ハイポネックス)
即効性があります。「今すぐ栄養を届けたい!」という時に。
成長期や開花期など、植物がぐんぐん育っている時に水やり代わりに使います。 - 固形肥料(例:マグァンプK)
効果がゆっくり長く続きます。
植え付けや植え替えの時に土に混ぜたり、ポンと置くだけ。忙しい人でも「やり忘れ」を予防できるのが最大のメリットです。
化成肥料と有機肥料の違い
次は成分の違いです。これ、意外と使い分けが重要なんです。
- 化成肥料
臭いがなく、虫が湧きにくいのが特徴。
土に負担がかかりやすいので、土の入れ替えがしやすい「鉢植え」や「プランター」に向いています。 - 有機肥料
土の中の微生物のエサになり、土をふかふかにしてくれます。
逆に言うと、プランターのように土を簡単には入れ替えられない「花壇」や「畑」に向いています。
定番の化学肥料を比較:マグァンプKとeco
ホームセンターでよく見る「マグァンプ」。最近「eco」という種類も出てきましたが、何が違うのでしょうか?
マグァンプK vs マグァンプeco
実は、成分としてのリンサン(P)は、マグァンプecoの方が若干少なめです。
でも、最大の違いはそこではありません。
マグァンプecoで使用されているリンサンは、循環型資源の再生リンサンであるということ。
これ、何かと言うと、なんと下水処理で発生する汚泥から取り出されたリンサンなんです!
「えっ」と思うかもしれませんが、原材料高騰や環境負荷の軽減という観点から見ると、資源を無駄にしない素晴らしい取り組みなんです。
ちなみに名前は「eco」ですが、有機肥料ではありません。あくまで環境に優しい化学肥料です。
詳しくは以下の記事で解説しています。
定番の有機肥料を比較:油かす VS ぼかし肥料
「有機肥料を使ってみたいけど、どれがいいの?」という方へ。
有名な「油かす」と「ぼかし肥料」を、食べ物に例えて比べてみます。
油かす=ステーキ
油かすは、有機物が固まっている状態。植物にとっては「ステーキ」のようなものです。
消化(分解)に時間がかかるので、ゆっくり成長期間中に吸収してもらうイメージです。
ぼかし肥料=おかゆ
ぼかし肥料は、有機物の分解がすでに進んで細かくなっているもの。植物にとっては「おかゆ」です。
すぐに吸収され、その効果の速さは化学肥料に似ています。でも化学肥料と違って土への負担はなく、持続的に使えるのが魅力。
私のおすすめは、断然「ぼかし肥料」です!
即効性と土壌改良の両方のいいとこ取りができます。
▼コーヒーを飲む方は、自宅で無料で作ることもできますよ。こちらの記事で詳しく。
▼「作る暇はない」「コーヒーは飲まない」という方は、市販のぼかし肥料が便利です。
活力剤セクション:リキダスの使い分け
皆さんは普段、植物に活力剤をあげていますか?
「肥料はあげているけど、活力剤はたまに…」という方も多いのではないでしょうか。
リキダス液体タイプ VS リキダス顆粒タイプ
私も愛用している液体タイプのリキダス。効果は抜群なのですが、正直なところ、少しだけ面倒な瞬間があります。
それは、「水やりのたびに計量して、希釈する」という手間。
ジョウロに水を溜めながらキャップで測って、混ぜて…。
忙しい朝や、たくさんの鉢植えに水やりをする時は、つい「今日は水だけでいいか」とサボってしまうこともありました。
でも、今回発売されるのは「顆粒タイプ」なんです。
この進化、地味に見えて革命的だと思いませんか?
使い分けはこんな感じです。
- リキダス液体タイプ
「今すぐ元気にしたい!」という時。
植物の調子が悪いときの回復や、挿し木・挿し穂を行う時の水揚げに最適です。 - リキダス顆粒タイプ
「置くだけ」の省力アイテム。
雨が降ったり水やりのタイミングで有効成分が溶け出し、植物に必要な成分を常に土の中でスタンバイさせておけます。
▼詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。
私の使い分け:実際のスケジュール
いろいろ紹介しましたが、私が実際にどう使い分けているかというと、こんな感じです。
- 春の植え付け時
→ マグァンプを元肥として土に混ぜる - 成長期・開花期
→ハイポネックスで成長を後押し - 夏の猛暑時
→ リキダス顆粒を株元に置いて、暑さ対策 - 挿し木をする時
→ リキダス液体タイプで発根促進 - 室内の鉢植え
→ 虫が湧くと困るので、リキダス顆粒やマグァンプ(化学肥料) - 花壇や畑
→ 土を良くしたいので、油かすやぼかし肥料(有機肥料)
よくある失敗と対策
最後に、初心者がやりがちな失敗を2つと私の失敗例を紹介します。
1. 肥料のあげすぎ(肥料焼け)
「たくさんあげれば大きく育つはず」と規定量より多くあげるのはNG。
根っこが傷んで枯れてしまう「肥料焼け」を起こします。迷ったら「少なめ」が鉄則です。
2. 肥料と活力剤の混同
冒頭でもお話ししましたが、活力剤だけあげて肥料をあげないパターン。
人間でいうとサプリメントだけで生活しているようなものなので、やがて栄養失調になります。必ず「肥料」をあげた上で、サポートとして活力剤を使いましょう。
3. 私の失敗例
こちらも冒頭ですこしお話しましたが、私はとってもエコ思想なため、植物には何でも天然素材の方がいいに決まってる!と思い込んでいました。
なので、開花中のビオラにもせっせと油粕をあげていたんです。なんだか元気ないな~と思っていたのですが、今ならその原因がわかります。
そう、有機肥料のセクションでお話しした通り、植物が消化・吸収できない形のご飯をあげていたことが原因だったんです。
この記事を読んでいる皆さんは、ぜひ私の失敗を教訓として、植え付け時にマグァンプやぼかし肥料、開花期に液体肥料と、タイミングと種類を選んで与えてあげてくださいね。
まとめ
肥料選びは、植物を育てる環境(鉢か地植えか)と、自分のライフスタイル(手間をかけられるかどうか)で決めるのが正解です。
- 鉢植えで手軽に育てたい → マグァンプK + リキダス顆粒
- 花壇の土も良くしたい → ぼかし肥料
- 今すぐ元気を回復させたい → ハイポネックス + リキダス液体
まずは、自分の育てている植物が「今、何を欲しがっているか」を観察することから始めてみてくださいね。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
▼この記事で紹介したアイテムはこちら





コメント