【ユーカリ剪定の完全ガイド】失敗しない時期と方法!どこを切るか写真で解説

樹木
ユーカリを剪定しよう

シルバーリーフがおしゃれで、爽やかな香りが魅力のユーカリ。シンボルツリーとして人気ですが、「気づいたら大きくなりすぎて手に負えない!」「形が暴れて格好悪い…」とお悩みではありませんか?

ユーカリは非常に生育旺盛なため、美しい樹形と適切なサイズを保つには「剪定」が不可欠です。しかし、「どこを切ったらいいかわからない」「枯らしてしまったらどうしよう」と、ハサミを入れるのをためらってしまいますよね。私もはじめはそうでした。

ユーカリは生命力がとても強く、正しい時期と方法で剪定すれば、失敗することはほとんどありません。むしろ、剪定することでより健康的で美しい姿に生まれ変わります。

この記事では、ユーカリ剪定のベストな時期から、初心者でも迷わない切り方のコツ、剪定後の驚きの変化までを、写真を交えながら徹底的に解説します。

大きく育ったユーカリ(ポポラス)6月
大きく育ったユーカリ(ポポラス)

なぜユーカリに剪定は必須なの?3つの目的

そもそも、なぜユーカリの剪定が必要なのでしょうか。主な目的は3つあります。

  1. サイズ(高さ)のコントロール:地植えのユーカリは放置すると10mを超える高木になります。剪定で高さを抑え、管理しやすいサイズに保ちます。
  2. 樹形を美しく整える:枝が間延びしたり、暴れたりするのを防ぎ、バランスの取れた美しい樹形を作ります。
  3. 健康な状態を保つ:枝葉が密集すると、風通しや日当たりが悪くなり、病害虫の原因になります。剪定で内部の風通しを良くし、健康を維持します。

最重要!ユーカリ剪定のベストな時期はいつ?

ユーカリ剪定で最も大切なのが「時期」です。最適な時期に行うことで、株へのダメージを最小限に抑え、剪定後の芽吹きを促すことができます。

最適期春(3月〜5月)秋(9月〜10月)

  • 生育が旺盛になる直前の春は、剪定してもすぐに新しい芽が出てきて回復が早いため、最もおすすめの時期です。ばっさりと切る「強剪定」もこの時期なら安心です。
  • 猛暑が過ぎた秋も剪定に適しています。

避けるべき時期真夏(7月〜8月)真冬(12月〜2月)

  • 真夏:酷暑でユーカリ自体が弱っている時期。強い剪定は株に大きな負担をかけ、最悪の場合枯れてしまうことも。軽い剪定にとどめましょう。
  • 真冬:生育が緩慢な時期。剪定後の回復が遅く、寒さで切り口が傷みやすいです。

基本は「春か秋の過ごしやすい気候のとき」と覚えておきましょう。

【写真で解説】どこを切る?ユーカリ剪定の基本と切り方

「どこにハサミを入れればいいの?」という疑問にお答えします。ポイントは「芽(成長点)の上で切る」ことです。

ユーカリの幹や枝をよく見ると、赤い矢印で示した黒く丸い箇所があるのがわかります。ここを残して、その少し上(1cmくらい)で切るのが基本です。

ユーカリの枝にある節(成長点)を矢印で指示している
ユーカリの芽か出る位置

上の画像は剪定後少し時間がたったものなので枝の下側にすでに芽が出始めています。剪定前の段階では上側にある黒い点のようなものがある個所を目安にしてください。枝を伸ばしたい方向についている芽を残すといいです。

この芽を残すことで、そこから新しい枝が伸びてきます。逆に、芽がない途中で切ってしまうと、そこから先が枯れこんでしまうことがあるので注意しましょう。

剪定の種類

  • 強剪定(切り戻し):全体のサイズを小さくしたい、樹形をリセットしたい時に行います。太い幹や枝を大胆に切り詰める方法です。必ず芽が残る位置で、春に行いましょう。
  • 弱剪定(透かし剪定):混み合った枝や枯れ枝、不要な枝を間引くように切ります。風通しを良くするのが目的で、年間を通して軽い剪定なら可能です。

初心者でも失敗しない!ユーカリ剪定の3ステップ

ステップ1:準備するもの

  • 剪定バサミ:清潔でよく切れるものを用意しましょう。切れ味が悪いと切り口が潰れ、株が傷む原因になります。
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  • 癒合剤(ゆごうざい):太い枝(親指以上が目安)を切った場合に、切り口に塗る保護剤。病原菌の侵入を防ぎます。ユーカリは強いので私はこれまで使用していなくても枯れこむことはありませんでしたが、枯らしたくない場合はお勧めします。
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ステップ2:理想の樹形をイメージする

いきなり切り始めるのではなく、まずは少し離れた場所からユーカリ全体を眺め、「どのくらいの高さにしたいか」「どんな形にしたいか」をイメージします。不要な枝や、交差している枝などを確認しておきましょう。

ステップ3:剪定する

イメージができたら、いよいよ剪定です。

  1. まずは全体の高さを抑えるために、主となる幹や太い枝を、理想の高さにある成長点の上でカットします(強剪定)。
  2. 次に、明らかに不要な枯れ枝や、内側に向かって伸びている枝、他の枝と交差している枝を根元から切り落とします(透かし剪定)。
  3. 全体のバランスを見ながら、他の枝も同様に切り詰めていきます。思い切って切っても大丈夫です。

剪定後、驚きの生命力と芽吹きの様子

剪定で丸坊主のようになっても、心配はいりません。ユーカリは驚くほどの生命力を持っています。

剪定後に一つの節からたくさんの芽が吹いてきている様子
剪定後の芽吹き

切り口の周辺や、幹の途中から、たくさんの新しい芽が力強く芽吹いてきます。
ユーカリの生命力、恐るべし!

剪定後の芽吹きから1か月後、さらに芽が成長してる様子
芽吹きから1か月後

おまけ:剪定した枝の素敵な活用法

剪定で出た枝は、捨てずにぜひ活用しましょう。

  • ドライフラワーやスワッグ:束ねて逆さに吊るしておくだけで、おしゃれなインテリアになります。
  • リース:フレッシュなうちに丸めれば、素敵なリースが作れます。
  • ルームフレグランス:空き瓶に挿しておくだけで、お部屋に爽やかな香りが広がります。
  • おすそ分け:ご近所の方にお配りしています。バケツに入れて「ご自由にどうぞ」の張り紙を。

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まとめ

大きくなりすぎたユーカリも、正しい剪定で理想の姿に生まれ変わらせることができます。

  • 時期:生育期の春(3〜5月)がベスト。真夏と真冬は避ける。
  • 切り方:必ず「芽(成長点)」の上で切るのが鉄則。
  • 剪定後:驚くほど芽吹いてくるので、思い切って切っても大丈夫

最初は勇気がいるかもしれませんが、この記事を参考にぜひチャレンジしてみてください。自分で手入れしたユーカリは、きっとこれまで以上に愛おしく感じられるはずです。

最後までお読み下さりありがとうございました。

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