【クレマチスの増やし方】初心者でも簡単!「茎伏せ(つる伏せ)」で憧れのクレマチスを増やす方法と時期

茎伏せで増やす方法を解説する記事のアイキャッチ。白いクレマチス・ジングルベルが美しく咲いている。 草花
この美しいクレマチス、お家で簡単に増やせるとしたら素敵だと思いませんか?

「お庭で咲いている、お気に入りのクレマチス。この美しい花をもっとたくさん咲かせたいな…」
「ご近所さんからいただいた素敵なクレマチスを、自分でも増やしてみたい!」
そう思ったことはありませんか?

クレマチスを増やす方法には「挿し木」や「種まき」などがありますが、初心者の方に特におすすめなのが「茎伏せ(つる伏せ)」という方法です。親株からつるを伸ばしたまま地面や鉢に伏せて根を出させるので、失敗が少なく、とても簡単にクローン株を作ることができます。

この記事では、クレマチスの茎伏せについて、最適な時期から具体的な手順、成功させるためのコツまで、写真付きで詳しく解説します。

純白の花をうつむき加減に咲かせているクレマチス・ジングルベル
純白の花が美しいクレマチス・ジングルベル

今回は、冬咲き常緑クレマチス「ジングルベル」を例にご紹介しますが、他の品種でも応用できる方法ですので、ぜひ最後までご覧ください。

クレマチスの「茎伏せ(つる伏せ)」とは?メリットは?

茎伏せ(つる伏せ)とは、親株につながっているつる(茎)の一部を土に埋め、その部分から発根させて新しい株を作る増やし方です。

親株から栄養や水分をもらいながら発根を待つことができるため、水切れなどの心配が少なく、挿し木よりも成功率が高いのが最大のメリットです。

【茎伏せのメリット】

  • 成功率が高い:親株と繋がっているので枯れる心配が少ない
  • とても簡単:特別な技術や道具があまりいらない
  • 親株への負担が少ない:剪定と同時に行うことも可能
  • 一度に複数の株を作れる:長い蔓を使えば、複数の節から発根させることも可能

お気に入りの品種を確実に増やしたい場合に、ぴったりの方法です。

茎伏せに最適な時期はいつ?

クレマチスの茎伏せに最も適した時期は、生育が旺盛になる5月~7月頃です。この時期は気温も十分にあり、つるがどんどん伸びていくため、土に伏せた節から発根しやすくなります。

ただし、今回ご紹介する「ジングルベル」のような常緑性の冬咲きクレマチスの場合は、気候が穏やかな9月~10月頃の秋に行うことも可能です。

基本的には、「これからぐんぐん成長するぞ」という時期の前に行うと覚えておくと良いでしょう。

【写真で解説】クレマチス茎伏せの全手順

それでは、実際に茎伏せを行う手順を見ていきましょう。

準備するもの

  • 親株のクレマチス
  • 新しい鉢(3号のポリポットなど)や、地面のスペース
  • 用土(培養土や庭の土など)
  • つるを固定するもの(U字ピン、針金、石など)

手順1:親株から元気なつるを選ぶ

まず、親株から茎伏せに使うつるを選びます。ポイントは以下の通りです。

  • 新しすぎず古すぎない、緑色でしなやかなつる
  • 病害虫がついていない、健康なもの
  • 葉がしっかりついていて、節と節の間が詰まっているもの

古い木質化したつるよりも、新しく勢いのあるつるの方が発根しやすくなります。
地面に置いた鉢に誘引するので、下の方にあるつるを選びましょう。

手順2:用土を準備し、つるを誘引する

用意した鉢に用土を入れ、親株の近くに置きます。地面に直接伏せる場合は、植えたい場所の土を軽く耕し、腐葉土などを混ぜて柔らかくしておきましょう。

準備ができたら、選んだつるをそっと曲げて、鉢や地面の上に誘引します。

手順3:節の部分を土に埋めて固定する

つるの「節」(葉が出ている付け根の部分)が、土の中に埋まるようにします。土に埋まる部分にある葉は腐敗の原因になるので取り除いておきましょう。この節の部分から新しい根と芽が出てきます。

クレマチスの茎から葉が左右に伸びている付け根部分「節」のアップ。
この少し膨らんだ「節」を土に埋めると、ここから新しい根と芽が出てきます!
クレマチスの茎伏せの手順。つるの節が土に埋まるように配置しているところ。
クレマチスのつるを土に伏せて固定する様子

写真のように、節がちょうど土に触れるように配置し、上から優しく土を被せます。つるが浮き上がってこないように、U字ピンや針金を曲げたもの、あるいは手頃な石などでしっかりと固定しましょう。

手順4:水やりと管理

茎伏せをしたら、たっぷりと水を与えます。その後は、親株への水やりと一緒に、茎伏せした鉢の土も乾かさないように管理します。特に夏場は乾燥しやすいので注意してください。

直射日光が強く当たる場所よりは、明るい半日陰のような場所で管理する方が、株の消耗が少なく発根しやすくなります。

発根後の切り離しと植え替え

茎伏せをしてから数ヶ月経つと、土に埋めた節から新しい芽が伸びてきます。芽が伸びて葉が数枚展開し、鉢底から根が見えるくらいになったら、いよいよ親離れのサインです。

1.  親株と繋がっている側のつるをハサミでカットします。

2.  子株の先のつるも、適当な長さでカットします。

3.  これで、新しい一つの株として独立しました。

その後は、根鉢を崩さないように、一回り大きな鉢に植え替え(鉢増し)たり、お庭の好きな場所に植え付けたりして育てていきましょう。最初のうちはまだ小さな苗なので、引き続き乾燥に注意し、優しく見守ってあげてください。

まとめ:茎伏せでクレマチスを増やす楽しみを

今回は、初心者でも失敗しにくいクレマチスの増やし方、「茎伏せ」をご紹介しました。

【茎伏せのポイントおさらい】

  • 時期:生育期の5月~7月がベスト
  • 方法:元気なつるの「節」を土に埋めて固定するだけ
  • 管理:土を乾かさないように水やりをする
  • 待つ:発根・発芽まで数ヶ月、焦らず待つ

親株のつるの先から、新しい命が芽吹く様子を観察するのは、ガーデニングの大きな喜びの一つです。

お気に入りのクレマチスが自分の手で増えていく感動を、ぜひこの「茎伏せ」で味わってみてください。きっと、あなたのガーデンライフがもっと豊かになりますよ。

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最後までお読み下さりありがとうございました。

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