ブルーベリーは1本でも実がつくの?実らせるための考察と対策

樹木

我が家で育てているブルーベリーはブライトウェルの1本のみ。結実には通常2本必要と言われているブルーベリーになぜ実がつくのか、周辺環境を含めて考察しました。

ブルーベリー栽培には2本の苗木が必要

家庭でのブルーベリー栽培に興味をお持ちの方なら、一度はこんな情報を耳にしたかもしれません。
実際私も何となく聞いたことがありました。

ですが、本来はもう少し詳しい条件を追加する必要があります

それは、同系統の2品種以上で という条件です。

ですので、同じ品種のものを2本、または違う系統の品種を1本ずつ植えても実がつく可能性は低くなります。

つまり、自分が育てている品種をしっかりと把握している必要があります。
また、これから購入予定の場合は品種を理解して買うことをお勧めします。

ブルーベリーの系統と品種

苗木を選ぶ際に必ず押さえておきたい、ブルーベリーの系統と品種の特徴と代表的な品種を簡単にご紹介します。

ノーザンハイブッシュ系

冬の寒さに強く北海道南部以南~中部地方の栽培に適しています。一方、高温や乾燥に弱く寒い性質です。

  • ブルーレイ:風味がよい・樹勢が強く丈夫・暖かい地方でも育てられる
  • チャンドラ:粒が大きい・酸味と甘みのバランスがよい
  • ジュン  :小~中粒でたくさん実をつける・食味がよい・樹勢が強く直立性

サザンハイブッシュ系

ノーザンハイブッシュ系を改良した寒さに弱く温暖地向けの品種です

  • サンシャインブルー:食味がよく、収穫量が安定している・樹高が低く収穫しやすい
  • ミスティ:食味がよい・たくさん実をつける
  • オニール:ジューシーで甘みが強い・樹勢が強く育てやすい

ラビットアイ系

土壌適応性が広く、関東以南の栽培に適しています。も丈夫で育てやすく、収穫量が多いのが特長です。

  • クライマックス:たくさん実をつける・果実の日持ちがよい・酸味と甘みのバランスがよい
  • フェスティバル:大粒の果実・甘みと風味が強い・直立性
  • ブライトウェル:柔らかく甘みが強い・たくさん実をつける・晩生品種

我が家の栽培品種と周辺環境

我が家の栽培品種

  • ラビットアイ系ブライトウェル、1本を鉢植えにしています。
  • 2024年9月に購入、2025年3月に開花。

我が家の周辺環境

  • ブルーベリーの周り(自宅の庭)でビオラや野菜を栽培
  • 区画整理された住宅街
  • 周辺ではガーデニングを楽しんでいる家が多い
  • 園芸店、ホームセンター、大きな公園が複数ある。

ブルーベリー1本でも実をつけた理由を考察

上述のように我が家には苗木が1本しかありません。
しかも育てている品種は自家受粉しにくいラビットアイ系です。
(※自家受粉とは、その苗木に咲いている花同士で受粉することです。)

ということは他家受粉、つまり他の苗木の花粉が我が家のブルーベリーに受粉した可能性が考えられます。
もちろん人間はがそれをするとは思えません。
もしかしたらミツバチが花粉を運んできてくれたのではないでしょうか?
そう思い、周辺を散歩したのですが、ブルーベリーを育てている家はそう多くは見当たりません。
ミツバチはどれくらいの距離を移動できるのか、気になって調べてみました。

するとなんと、ミツバチの行動範囲は2~4kmもありました。

私の想像では100mくらいかな?と思っていましたが、かなり広い範囲を飛べると知って驚きです。

上述したように、住宅街にはそれほどブルーベリーを育てているお宅はないのですが、自宅から2km圏内に園芸店とホームセンターががあり、ブルーベリーの苗木の販売もあります。
公園もいくつかあり、小さな果樹園ようなコーナーも設置されています。

これらは十分ミツバチの行動範囲内ですので、我が家のブルーベリーはミツバチによって他家受粉したと考えてもよさそうです。

ブルーベリーを1本でも実をならせるには

自家受粉はラビットアイ系ですと難しくなります。ハイブリット系ですとラビットアイ系ほどではありませんが、自家受粉は難しく収穫量は下がりと言われています。
また人工授粉はかなり手間がかかりますので、ここでは、ミツバチによる受粉を主な対策として紹介していきます。

①ミツバチ呼び込む

では、どうやってミツバチに来てもらえばいいのでしょう。

ミツバチの活動期間は3月から10月とされています。
ブルーベリーの花が咲くのは3月。まだ寒い日も多く、なかなかミツバチが見かけられないかもしれません。

そんな時は少しでもミツバチが集まってくれるように、ブルーベリーの周りにミツバチが好きな植物、つまり蜜源植物を植えてみてください。

蜜源植物としてお花を選ぶにはひとつポイントがあります。
それは、お花の色です。

ミツバチは目が悪く、人間より識別できる色が少なく、赤色は見えないと言われています。
ミツバチにとって見えやすい色は、黄色と紫 になります。

自然ってうまくできています。
あまり知識がなくても春に咲く黄色いお花は容易に挙げることができます。
たんぽぽ、菜の花は育てていなくてもどこにでも見かけますね。

家庭菜園をされていれば、チンゲンサイや水菜のようなアブラナ科の野菜を放置していれば勝手に菜の花が咲いてくれますよ。

草花を育てる際も、パンジー・ビオラの花色を黄色や紫を選ぶとミツバチに視認されやすくなります。

樹木では、ミモザも黄色い花をたくさん咲かせてくれますね。
友人宅ではミモザとブルーベリーを育てていますが毎年たくさんのブルーベリーを収穫できるそうです。

黄色のお花を植えてミツバチを呼び込み、ついでにブルーベリーの受粉も行っていってもらいましょう。

②園芸仲間と協力する

(若干チート技になります。)

確実に収穫量を増やしたいなら2本用意することが一番だと思います。
ですが2本管理していくのは、手間と場所を考えるとハードルが高いです。

もしお近くに園芸仲間がいれば、同じ系統の違う品種を1本ずつ購入してみてはどうでしょうか?
できれば、鉢植えで育て開花時期に近くに並べて置けるといいですね。

私の場合、上述の友人が100mほど離れたところに住んでいるので、来年は開花期間中預かってもらおうと計画しています。

最後に

今回は、我が家でブルーベリーを1本しか育てていないのに、なぜ結実したのかが気になり、ブルーベリーやミツバチについて調べてみました。

苗木自体は健康なのに実がつかないとお悩みの方の参考になりましたら幸いです。

最後までお読み下さりありがとうございました。

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