今回は、ガーデニング初心者の私が直面した「冬の庭の落とし穴」と、それを解決するための「植栽のバランス」について、実体験をまとめてみたいと思います。
テーマはずばり、「宿根草(シュッコンソウ)って、一年中緑でいてくれるものじゃないの?」という誤解についてです。
「宿根草を植えておけば、毎年勝手に出てくるし、お庭はずっと安泰!」
そう思って植えたのに、冬になったら地面が土だけになってしまい、「あれ? 私の庭、なんか寂しすぎ……?」と愕然とした経験はありませんか?
実は、植物選びの段階で「あること」を意識するだけで、冬でも緑が絶えない美しい庭をキープできるんです。
今回は、私の庭にある「日陰のスペース」を例に、冬に姿を消す植物と、残る植物の違い、そしてそれらをどう組み合わせれば「冬も寂しくない庭」が作れるのかをレポートします。
冬の明暗を分ける2つの植物
まずは、論より証拠。現在の我が家の庭の様子をご覧ください。

この写真、実はどちらも「宿根草」と呼ばれる植物です。
左側でツヤツヤとした緑の葉を茂らせているのが「斑入りヤブラン」。そして右側で、まるで枯れ果ててしまったかのような姿になっているのが「ホスタ(品種:ステンドグラス)」です。
夏の間は、このホスタも大きなライムグリーンの葉を広げ、庭の主役として輝いていました。しかし、寒さが厳しくなると同時に、こうして地上部が茶色くなり、やがて完全に姿を消してしまいます。
これこそが、「宿根草」の大きな落とし穴であり、同時に面白さでもあるのです。
「宿根草」=「常緑」ではない?
園芸用語としての「宿根草」は、一般的に「毎年花を咲かせる植物」を指しますが、その冬の越し方には大きく分けて2つのタイプがあります。
- 常緑タイプ: ヤブランのように、冬でも葉を落とさず緑を保つもの。
- 落葉タイプ: ホスタのように、冬は地上部が枯れて根っこだけで越冬するもの(休眠)。
私がガーデニング初期に陥った「冬の庭が寂しい問題」は、無意識のうちに後者の「地上部がなくなるタイプ」ばかりを選んで植えてしまっていたことが原因でした。
特にホスタのような葉の美しい植物(リーフプランツ)は、夏の見栄えが良い分、冬になくなった時の喪失感が大きいんですよね。
救世主「ヤブラン」のすごさ
一方で、写真左の「ヤブラン」の頼もしさは格別です。
ホスタと同じように日陰に強く、手がかからない植物ですが、最大の魅力はやはり「冬でも緑が変わらない」こと。
特に冬の庭は、落葉樹も葉を落とし、全体的に茶色やグレーの景色になりがちです。そんな中、足元にこうした「変わらない緑」があるだけで、庭に生命感が宿り、寂しさがぐっと和らぎます。
我が家では、ホスタの隣にあえてこのヤブランを配置しています。
こうすることで、夏はホスタとヤブランの豪華な共演を楽しみ、冬はホスタがお休みしている間、ヤブランが一人でその場の雰囲気を守ってくれる……という「主役交代システム」が出来上がるのです。
循環する庭のための「おすすめ常緑プランツ」
ホスタのように地上部がなくなる植物ばかりに偏らないよう、日陰の庭(シェードガーデン)におすすめの「冬も頑張る常緑植物」をいくつかピックアップしてみました。
1. クリスマスローズ
「冬の貴婦人」とも呼ばれる定番の植物です。花の少ない1月〜3月頃にうつむき加減に咲く姿は本当に美人さん。多くの品種は常緑で、硬くしっかりした葉は冬の庭のアクセントになります。こぼれ種で増えることもあり、命が繋がっていく様子を観察できるのも魅力です。
2. ヒューケラ(ツボサンゴ)
葉色のバリエーションが無限にあるのでは?と思うほど豊富なカラーリーフ。赤、紫、ライム、シルバーなど、花がなくても庭をカラフルに彩ってくれます。寒さに非常に強く、冬でも鮮やかな葉色を保ってくれるので、寂しくなりがちな冬花壇の救世主です。
3. アジュガ
地面を這うように広がるグランドカバープランツです。銅葉や斑入りの品種を選べば、冬の間もシックな色合いで地面をカバーしてくれます。春には紫やピンクの小花をニョキニョキと咲かせ、そのギャップもたまりません。
4. ルブス・サンシャインスプレンダー
暗くなりがちな日陰の庭をパッと明るくしてくれる、鮮やかなライムグリーンの葉が魅力です。寒さにも暑さにもとにかく丈夫!冬の間もその美しい葉色で地面をカバーしてくれるので、我が家では欠かせない存在です。ただ、細かなトゲと旺盛な繁殖力には注意が必要です。
近所のお店ではあまり見かけませんが、ネットだと苗が手に入ります。
まとめ:植物の「冬の顔」を知って配置を楽しもう
今回は、ホスタとヤブランの実例から、宿根草の冬の過ごし方の違いについてお話ししました。
「宿根草」とひとくくりにせず、「この子は冬に消えるタイプ? 残るタイプ?」と確認してから植える場所を決めること。これが、一年中寂しくない庭を作る秘訣です。
- 消える植物(ホスタなど): 季節のメリハリをつけ、春の芽吹きの喜びをくれる存在。
- 残る植物(ヤブランなど): 庭の骨格となり、冬の景色を支えてくれる安心感。
この2つをうまくミックスさせる「バランス」こそが、一年を通して美しい庭を作る秘訣となりそうです。「好きだから」とホスタばかり集めるのも楽しいですが、「冬の景色」も想像しながら常緑の植物を混ぜてみる。
そんなちょっとした工夫で、一年中楽しめるお庭を目指していきたいと思います。



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