寒さが本格的になり、庭の景色が少しずつ茶色味を帯びてくるこの季節。
春から秋にかけて、私たちの庭を白い小花で彩ってくれた「ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト」も、少し元気がなくなってきました。

一般的に、ダイアモンドフロストは「非耐寒性多年草」ですが、日本の冬の寒さには耐えられないため、園芸店では「一年草」扱いとして販売されていることが多い植物です。
寒くなって枯れたら、抜いて処分してしまう。それが普通のサイクルかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
地上部は弱っていても、根っこはまだ生きています。
枯れたらゴミにするのではなく、来年のための準備期間にする。「もったいない」精神から始まる、私の「循環ガーデニング」の実験をレポートします。
なぜ「冬越し」に挑戦するのか?
春になれば、園芸店には新しい元気な苗が並びます。数百円で買い直すのは、正直一番簡単な方法です。
もちろん、まだ育てたことがない方や、残念ながら今年は枯らしてしまったという方は、春になったら新しい苗をお迎えするのが「循環」のスタートラインです。
特にPWさんの丈夫で花付きの良い「ダイアモンドフロスト」は、最初の一株(初代)として本当におすすめですよ。
冬は販売時期ではないので、お気に入り登録しておいて春を待ちましょう!
それでも私が冬越しにこだわる理由は、ひと夏を一緒に過ごした株への「愛着」と、ブログのテーマでもある「循環」への想いです。
冬を越した株は、春には立派な「マザープランツ(親株)」になります。そこから挿し木をして、新しい苗を自分の手で作っていく。
そうやって命を繋いでいくプロセスは、単に花を買ってきて植えるだけでは味わえない、深い喜びがあります。
もちろん、今ある土やポットをそのまま使えるので、資材が無駄にならず、環境にもお財布にも優しいというメリットもあります。
「消費」ではなく「循環」させる庭づくり。それが今回のテーマです。
実践!ダイアモンドフロストの冬越しテクニック
実は、昨年の冬、私はある方法でダイアモンドフロストの冬越しに成功しています。
まずは、実績のある「室内・水挿し法」からご紹介し、その後に今年新たに挑戦する「屋外・スパルタ法」についてお話しします。
【実績編】成功率高め!「水挿し」での室内管理
昨年の私は、「とにかく枯らしたくない」という一心で、最もリスクの少なそうな方法を選びました。
- カットする:挿し穂となる枝に2~3節残残すようにカットします。
- 水に挿す:切った枝を水を入れた瓶に挿します。
- 置き場所:室内の明るい窓辺で管理。(エアコンなしで大丈夫でした。)
結果は大成功でした。
水の中で発根し、冬を耐え抜き、春に土へ植え付けた株は、この秋まで見事に咲き続けてくれました。今、庭にある株がまさにその「2年生」です。
室内にある程度のスペースが確保できる方には、この「水挿し法」が一番確実でおすすめです。
【挑戦編】今年は「屋外」で限界に挑む
さて、ここからが今年の本題です。
昨年の成功で「室内ならいける」ことは検証できました。
そこで今年は、あえてハードルを上げます。「屋外(軒下)で、鉢植えのまま冬越しできるか?」という実験です。
冒頭で紹介した枯れかかった苗、実はブルーサルビアと混植していました。ユーフォルビアをカットしたときにブルーサルビアの根元に新芽が出ているのを発見し、どうせならこの二つを一緒に冬越しさせられないかと考えたのがきっかけです。
今年の管理レシピ
今年は以下の条件で経過観察を行います。
1.剪定(切り戻し)
思い切って半分〜3分の1くらいまでカットします。
これは、枝葉を減らすことで植物の体力を温存させるためです。また、もし寒波が来て緊急避難的に室内に取り込むことになった際、コンパクトな方が場所を取らないという利点もあります。
2.置き場所
霜が当たらない軒下へ移動します。私の住む地域は暖地寄りですが、それでも霜に当たれば一発アウトの可能性が高いです。日当たりを確保しつつ、冷たい風を避けられる場所を選定しました。
「うちは軒下がない!」「寒波が来たら不安…」という方は、簡易的なミニ温室を使うのが一番の近道です。これがあるだけで、冷たい風と霜をシャットアウトできるので、冬越しの難易度が「ハードモード」から「ノーマルモード」くらいまで下がります。
数千円で導入できて、春の種まき(育苗)にも使えるので、ひとつあると循環ガーデニングがかなり捗りますよ。
3.水やり
ここが一番のポイントかもしれません。「冬は休眠期なので、水は控えめに」を徹底します。
可愛くてつい水をあげたくなりますが、冬の植物は水を吸う力が弱っています。土が湿り続けていると、根腐れを起こしたり、土中の水分が凍って根を傷めたりします。
「かわいがりすぎて水をあげすぎると枯れる」。これは私も経験した園芸初心者のあるあるですね。
おまけ:野菜も冬越しできる!?ナス科の可能性
「一年草扱い」といえば、野菜もその代表格です。
でも実は、野菜の中にも条件さえ合えば冬を越せる「隠れ多年草」がいるのをご存知でしょうか?
昨年の驚き:ピーマンの冬越し
昨年、私の庭で起きた一番のサプライズは「ピーマン」でした。
収穫を終えたピーマンの鉢植え。片付けるのが面倒で、できるだけ風が当たらない場所に放置(水やりは極力控えめ)していたところ……なんと、冬を越したのです。

春に新芽が出てきた時の感動は忘れられません。ですが、そのままスリットポットに入れたままにしてしまったからか、実の付き具合はその年に購入した苗の方がよかったです。
もう少しお世話してあげればよかったと反省しています。
今年の実験:観賞用トウガラシ「カリコ」
ピーマンがナス科であることは有名ですが、今年の庭には同じナス科の観賞用トウガラシ「カリコ」がいます。
実を楽しむだけでなく、この紫がかった葉っぱが、庭の引き締め役としてすごく優秀なんです。寄せ植えに入れると一気におしゃれになります。
しかし、「同じナス科のピーマンがいけたなら、カリコもいけるのでは?」という仮説が立ちます。
というわけで、今年はカリコもピーマンと同じ「鉢植え・屋外・水控えめ」のスパルタ方式で冬越しチャレンジしてみます。
まとめ:枯れたと諦める前の「ダメ元」チャレンジ
植物の強さや、遺伝子のスイッチがどこで入るのかは、実際にやってみないと分からない面白さがあります。
もちろん、今年の冬の厳しさによっては、ダイアモンドフロストもカリコも枯れてしまうかもしれません。
でも、もし成功したら?
来年の春、お金を出して買う苗よりも、何倍も愛おしい「我が家のベテラン株」として再会できます。
失敗しても、土に還すだけ。リスクはありません。
皆さんも、「枯れた」と諦めてゴミ袋に入れる前に、一度「冬越しチャレンジ」をしてみませんか?
植物たちは、私たちが思うよりもずっとたくましい生命力を秘めているかもしれません。
春の結果報告を、どうぞお楽しみに!



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