うだるような暑さが続く日本の夏。「ガーデニングは少しお休みかな…」なんて思っている方も多いのではないでしょうか?実は、この時期だからこそ訪れる、ガーデナーにとっての”ゴールデンタイム”があるんです。
それは、お盆休み前の園芸店で開催される「夏セール」!
今回は、この絶好の機会を活かして、我が家の庭を来年、再来年と豊かにしてくれる素敵な仲間たちをお得にゲットしたお話です。夏の苗の植え付けのコツもご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
なぜ夏セールが狙い目なの?
多くの園芸店では、お盆などの夏休み期間を前にお店の植物を整理するため、在庫一掃セールを行うことがあります。春に比べて客足が遠のきがちなこの時期は、お店側にとっても在庫を抱えるよりは、少しでもお安く提供して次のシーズンの準備をしたいという思いがあるのでしょう。
私がいつも利用している園芸店も、この時期限定でなんと「表示価格から半額」になるんです!
普段は「素敵だな…」と眺めるだけで、なかなか手が出せないようなブランド苗や、少しお値段の張る宿根草(多年草)も、この時ばかりは手が届く価格に。計画的に利用すれば、これほどお得なことはありません。
皆さんも、お近くの園芸店のウェブサイトやチラシをこまめにチェックしてみてください。思いがけないセール情報が見つかるかもしれませんよ。
2025年夏、私がセールで迎えた新しい仲間たち
さて、前置きが長くなりましたが、今年私が半額セールでゲットした戦利品をご紹介します!今年のテーマは「来年以降も楽しみが続く、夏に強い宿根草」です。
1. フロックス・デビット(Phlox ‘David’)

まず目に飛び込んできたのは、純白の花が美しいフロックス・デビット。夏の花壇を涼しげに彩ってくれる宿根草の代表格ですね。すらっとした草姿で、ガーデンの後方に植えると立体感が出ます。うどんこ病に強い品種としても知られており、初心者にも心強い味方です。
宿根草なので、一度植えれば毎年花を咲かせてくれるのが最大の魅力。来年の夏、この子が元気に庭で咲いてくれる姿を想像するだけで、今からワクワクします。
2. ルドベキア・キャラメルミックス(Rudbeckia ‘Caramel Mix’)

アンティークな色合いがたまらない、ルドベキア・キャラメルミックス。ルドベキアというと鮮やかな黄色のイメージが強いですが、この品種は名前の通り、キャラメルやブロンズ、ブラウンといった落ち着いた色合いの花が混ざって咲きます。夏の終わりから秋にかけての庭に、シックで深みのある雰囲気をもたらしてくれそうです。
こちらももちろん宿根草。さらに、花が終わった後に種を採取できれば、来年はもっとたくさんのキャラメルミックスに出会えるかもしれません。種から育てる楽しみも、ガーデニングの醍醐味の一つですよね。
3. マツバラフラワーファーム オリジナルプランツ(黒いペチュニア)

これは一目惚れでした!漆黒のベルベットのような花びらが印象的な、黒いペチュニア。おそらく品種名は「ペチュニア フルゴル アルタイル」ではないかと思います。
実は私、ペチュニアを育てるのは初めて。一年草なので少し迷いましたが、このミステリアスな美しさには抗えませんでした。夏のギラギラした日差しよりも、少し翳りのある秋の空気にこそ似合いそうな色。これからの季節の変化を、このペチュニアと一緒に楽しみたいと思います。新しい植物への挑戦は、いつも新鮮な気持ちにさせてくれます。
4. PW スーパートレニア カタリーナ・ブルーリバー

こちらはリピート購入です!Proven Winners(PW)さんのスーパートレニアは、とにかく生育旺盛で花付きが抜群。ブルーリバーは爽やかな青紫色の小花が、株を覆うように溢れ咲きます。
以前育てた時も、春から晩秋まで本当に長く咲き続けてくれて、とても重宝しました。夏の暑さや雨にも強く、ほぼメンテナンスフリーで楽しめる優等生。セールで見つけたら、迷わずカゴに入れてしまいますね。
宿根草がもたらす「循環する庭」の喜び
私がガーデニングで大切にしているのは、植物や資材をできるだけ長く、大切に循環させていくこと。だから、セールで苗を選ぶ時も、自然と宿根草に目が行きます。
一度植えれば、毎年芽吹いて花を咲かせてくれる宿根草は、まさに「育てる喜び」を何年も味わせてくれる存在です。例えば、3年前に迎えたエキナセアは、年々株が大きくなり、今年は数えきれないほどの花を咲かせてくれました。それは、まるで庭が自分の力で豊かになっていくような、感動的な光景です。
ちなみに昨年は、
- PW チョコレートコスモス・チョカモカ
- PW ヒューケラドルチェ・フローズンマスカット
- 宿根ベロニカ シャーロッテ
- ホスタ・ステンドグラス
といった面々をセールでお迎えしました。彼らも無事に夏を越し、今年の庭を彩ってくれています。こうして少しずつ、時間をかけてお気に入りの宿根草を集めていくことで、我が家だけの特別な景色が作られていくのです。
夏の植え付けは難しい?成功させる2つのコツ
「でも、こんなに暑い時期に苗を植え付けて、根付くのか心配…」
そう思われる方も多いでしょう。確かに、夏の植え付けは春や秋に比べて少し難易度が上がります。でも、ポイントさえ押さえれば大丈夫!
コツ1:無理せず「鉢管理」で秋を待つ
一番安全な方法は、購入してきた苗をすぐに地植えせず、一回り大きな鉢に植え替えて管理することです。直射日光が当たりすぎない、風通しの良い半日陰の場所で夏を越させ、気温が落ち着く9月下旬~10月頃に庭に植え付けます。こうすれば、植物への負担を最小限に抑えることができます。
コツ2:もともと暑さに強い品種を選び、場所を選ぶ
園芸店の夏セールに並んでいる植物は、そもそも夏の暑さに強い性質を持つものが多いです。今回私が購入したフロックスやルドベキアも、本来は夏が最盛期の植物。
地植えする場合は、西日がガンガン当たる場所は避け、午前中だけ日が当たるような場所を選んであげましょう。そして、植え付け後は根付くまでの1~2週間、土が乾きすぎないように水やりをしっかり行うことが大切です。朝の涼しい時間帯に、たっぷりと水を与えてください。
まとめ:計画的なお買い物で、未来の庭づくりを
夏の園芸店セールは、賢いガーデナーにとって見逃せないビッグチャンスです。憧れの植物、特に長く楽しめる宿根草を手に入れる絶好の機会。
- お盆休み前に、近くの園芸店のセール情報をチェックする。
- どんな植物が欲しいか、庭のどこに植えたいか、あらかじめ計画を立てておく。
- 夏の植え付けが心配なら、秋まで鉢で管理するか、植える場所を工夫する。
これらのポイントを押さえて、ぜひお得に素敵な苗をゲットしてください。お店によっては、雨の日セール、午前中限定セールなどもあるようです。
今日植えたひとつの苗が、来年、再来年の庭をどれほど豊かにしてくれるか。そんな未来を想像しながら、夏のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました。
宿根草のご購入はこちらからできます。おすすめの楽天市場「おぎはら植物園」さんでは他にも多様な宿根草が販売されています。
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